マレーシア移住のmm2hビザ【パート2】申請方法や基準緩和、注意点とは?

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この記事ではMM2Hの新しい基準とその内容についてまとめてみました。。マレーシアの長期滞在プログラムであるMM2Hの新しい申請基準が、2023年12月に発表されました。ただし、これはすべての内容ではありません。記事の前半では、新しくなった基準についてお伝えし、後半ではまだ発表されていない(今後発表されうる)重要な部分についても述べてみたいと思います。

MM2H申請方法の変更

今回のMM2Hプログラムでは、すべて政府認可のライセンスを持ったエージェントを通じて申請することが義務付けられました。このエージェントのリストはマレーシア政府の公式ウェブサイト等で確認することができます。(2025年1月31日時点で20社)

このエージェントリストは、政府から追加の申請内容が発表される際に更新される予定ですので、その情報をもとに申請できるようになります。興味がある方は、ぜひご留意いただき行動に移していただきたいと思います。

MM2Hの基準が緩和された?

新しい基準については、約1年前に発表された内容に関連して、「申請基準が厳しくなくなったのか(基準緩和された)?」という声が聞かれました。いわゆる「プラチナ」「ゴールド」「シルバー」といったクラスが発表されており、現在の預金額はプラチナが500万リンギット(約1億6000万円)、ゴールドが200万リンギット(約640万円)、シルバーが10万リンギット(約1600万円)となっています(1リンギット=31円換算)。プラチナビザを取得した場合、永住権を取得する可能性がありますが、ゴールドは15年、シルバーは5年の条件があります。

この基準が緩和された背景には、主に2つの理由があります。1つは、中国からの富裕層をターゲットにしていることです。元々、日本人のリタイア組が多く申請していた背景から、特に中国からの富裕層を呼び込みたいという意図があります。しかし、基準が厳しすぎると、逆に申請者が減少してしまう可能性があるため、今後基準が緩和される可能性もあるかもしれません。

ここ2年ほどで、中国人のマレーシア移住への関心が低下しているため、改めて基準を緩和することで、富裕層をしっかりと取り込みたいという意向が見受けられます。ただし、政府は新規申請者が元々の基準で90%減少したという話もあり、今後の動向に注目が集まっています。

申請認可の件について、約800人の申請者がいるとの情報がありますが、主に中国人の申請者が多いようで、この数字の信憑性は割り引いて理解する必要があるでしょう。実際には、そんなに多くの人はいない可能性があり、政策が頻繁に変更されることで信頼性が低下し、魅力が半減しているという意見も多く見受けられます。そのため、今回「プラチナ」「ゴールド」「シルバー」といった新しいクラスが導入されたのではないかと考えられています。

一見すると、これまでの申請基準よりも緩和されているように見えます。シルバーの基準は156万2000円(約4万リンギット)になっており、今後の動向が注目されます。また、保有する金融資産についても、年齢に応じた基準があると思われますが、50歳以上で50万リンギットが一つの目安だったと記憶しています。この点についてはまだ詳細が発表されていません。

一部のエージェントからの情報によれば、1月末から2月の初めにかけて、特にチャイニーズニューイヤーがある2月の第2週末前には、新しい基準が発表されるのではないかと予想する声もあります。この点をしっかりと確認することが重要です。そうしないと、MM2Hビザの全体的な申請基準の緩和について評価することが難しくなります。

MM2H申請時の注意点

また、先ほども触れたように、エージェントを通じて申請することが必須ですので、政府認定のライセンスを持ったエージェントを通じて申請することを忘れずに留意してください。その中に日本語対応のエージェントがいるかはわかりませんが、基本的には必要書類の準備ややり取りは英語で行うことになると思います。新たに日本のエージェントがライセンスを取得し、MM2Hの基準に対応した申請支援を行うことも期待されますので、最新情報の確認をお勧めします。

皆さんがこのプラチナ、ゴールド、シルバーの預金額を見てどう思うかも重要です。最近、海外移住や海外就職が特に日本から注目されており、トレンドとして広がっています。今後もそのような話が増えていくのではないかと考えられます。マレーシアのみならず、他国でもエリートビザやノマドビザが広がっており、マレーシアでもノマドビザが存在します。海外移住を考える方にとって、いろいろな選択肢が増えている状況です。

マレーシア移住のメリット

マレーシアは、税制が日本に比べて優遇されているため、海外移住の入り口として魅力的です。生活環境も整っており、リーズナブルな価格で良い住居を確保できたり、日本食を含む多様な食事の選択肢があったり、日本の製品も手に入りやすかったりします。しかし、今年からサービス税が6%から8%に引き上げられたり、キャピタルゲイン税が導入されたりと、税制の変更も見られます。

教育移住やノマドワーカーとしての移住には、マレーシアは比較的相性が良いかもしれませんが、MM2Hのような長期の移住に関しては、あまり魅力を感じない方もいるかもしれません。海外移住は単に移住が目的ではなく、何のために移住するのかが重要だと思います。そのため、今回の新しい基準が自分の目的に合うかどうかをしっかりと確認することが大切です。

また、今の時代、ドバイに移住する人も多くなっています。ドバイは税制面での優遇措置が非常に魅力的(所得税や住民税が非課税)ですので、最新のルールを確認し、選択肢を検討した上で後悔しないようにしてください。

※MM2Hについては、2024年6月の改定でビザ申請者はマレーシア国内で不動産購入が条件に追加されました。(不動産購入後、10年間売却は不可)プラチナは200万リンギット(約7000万円)、ゴールド100万リンギット(約3500万円)、シルバー60万リンギット(約2100万円)

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