今日はマレーシア生活の注意事項についてお伝えします。クアラルンプールは日本からの移住先として人気の都市であり、マレーシアは連続して1位に選ばれています。実際に生活してみると、日本の常識が非常識であることに気づくことが多いです。なかには「マレーシア移住が失敗したかな?」とまで感じてしまうケースがままあるようです。
この記事では、特に身近な生活に関する3つのポイントを取り上げます。内容は水と虫、ヘイズについてお話しします。
水
水についてですが、マレーシアの水道水は残念ながら非常に質が悪く、色が茶色く濁っていることが多いです。そのため、多くのコンドミニアムでは浄水器が備え付けられていますが、基本的には家庭でフィルターを使うことをお勧めします。
水質が悪いため、料理や洗顔などに使用する水にも注意が必要です。外食時には、飲食店で提供される水を気にせず利用することができますが、水の質の違いはしっかり理解しておくと良いでしょう。
空気やヘイズ
次に空気についてですが、マレーシアは経済発展が著しい国であり、空気の質も年々変化しています。特にインドネシアでの焼き畑の影響により、毎年7月から10月頃にかけて空気が悪化する時期があります。この時期は、偏西風に乗って煙が流れ込むため、視界が非常に悪くなり、健康に影響を及ぼすこともあります。
特にこの時期は、学校が休校になることもあり、マスクを着用することが一般的になります。日本の花粉症のような感覚で、この時期はマレーシアにいたくないと感じることもあります。
またマレーシアは年間平均気温が27度ほどで、非常に過ごしやすい環境です。特に古いコンドミニアムでは湿気が多く、フルーツがすぐに傷んでしまうこともあります。パパイヤやマンゴーなどは美味しいですが、保存方法に気をつける必要があります。
虫(アリ、ゴキブリ、蚊)とヤモリ
ありが行列を作っているのはよく見かける光景です。幸い、私が以前住んでいたコンドミニアムは比較的新しく、築2年以内の物件なので衛生的には恵まれていますが、古い建物の隙間からアリがどんどん入ってきて、行列を作ることがあります。アリはすぐに湧いてくるものですね。
次に、ヤモリについてですが、これは人間に危害を与えることはありません。夜中に鳴く声が気になることもありますが、慣れてしまえばヤモリは家を守ってくれる存在です。最初は「天井から落ちてこないか?」等気になりましたがすぐに慣れると思います。
移住を検討している方や家族で来られる方もいると思いますが、特に女性の中にはヤモリが苦手な方もいるかもしれませんので、その点も考慮しておくと良いでしょう。
そして、最も厄介なのがゴキブリです。飲食店が近くにあるコンドミニアムでは特に目立つ存在です。私が住んできた場所では、衛生面が配慮されているところが多かったため、あまり見かけませんでしたが、古い建物や飲食店の近くでは出やすいです。ホイホイや強力な殺虫剤がスーパーマーケットで手に入りますので、ゴキブリとの戦いは日本よりも頻繁にあると思います。
最後に、デング熱という深刻な問題があります。デング熱はワクチンが開発されていない病気で、蚊に刺されると感染することがあります。重症化すると高熱が出て、最悪の場合は命に関わることもあります。特に湿気の多い地域では蚊が多く、注意が必要です。
高層階のコンドミニアムでは蚊が入りにくいですが、エレベーターで上がってくることもあります。蚊に刺されないように、網戸を取り付けたり、蚊取り線香を使ったりするなどの工夫が必要です。
このように、水や虫、空気の問題を考慮しながら、マレーシアでの生活を楽しむことが大切です。日本の常識を持ち込むのではなく、現地の環境に柔軟に対応しながら生活することが求められます。
対応策とは?
マレーシア移住で十分な資金計画や、ビザを取得しても現地での生活習慣や文化・環境の違いを理解していなかったために「こんな筈ではなかった」「移住するんじゃなかった、失敗した」と感じてしまうことがあります。
それらを回避するためには事前準備や情報収集が欠かせません。以下にその方法をまとめてみました。
英会話のブラッシュアップに努める
クアラルンプール等都心部であれば基本的に英語が通じます。虫よけの薬をドラッグストアで購入する場合などお店で店員さんから情報収集したり、薬やグッズに関する情報を入手しましょう。また英会話が何とかなれば、いろいろなシーンで現地の人から情報収集でき不安も解消できるでしょう。海外生活で必要なメンタルでの不安も減ると思います。
移住前の情報収集
マレーシアに移住してから「こんな筈じゃなかった」「知らなかった」ということは経験するでしょう。しかししっかり事前準備することで7割方対応可能になるはずです。移住前に生活やビジネス面での不安点や疑問点を洗い出して対策方法を検討しましょう。
以下の機関で情報収集するのもおすすめです。
政府機関
・在日マレーシア大使館、マレーシア政府観光局、JETRO(日本貿易振興機構)、Mタウン(マレーシア総合情報メディア)
民間企業
・移住エージェント、海外就職エージェント、語学学校
事前に旅行したりショートステイを経験する
実際にマレーシア移住する前の前に、何度か旅行したりショートステイを経験して肌感覚でマレーシアでの生活をすることも経験値が高まり有効と思われます。
マレーシアの格安旅行やショートステイなら比較的安価で生のマレーシアを体感できるでしょう。また実際に現地で生活することで「見えなかったこと」「想像すらしていなかったこと」「様々なトラブル」を経験できます。これによりリスクへの対応能力もレベルアップが期待できます。
オンラインでのセミナー等も増えていますが、マレーシア移住されている方や経験者から生の声を聴く方法もありだと思われます。オンラインであれば疑問点や不安点を直接、マレーシア生活している人から生の声が聞けて、問題解決の手がかりを得ることが可能となるでしょう。またchatGPT等のAIに質問してみると疑問点の回答をスピーディーに得られるかもしれません。
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