マレーシアのコンドミニアムの家賃相場とは?安く借りる方法はある?

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マレーシアのコンドミニアムは日本のマンションのイメージに近いですが、その多くが家具備え付きでベッドルームにはバス・トイレ付、ジム・プールもあり快適な生活が期待できます。この記事ではクアラルンプール近郊のコンドミニアムの最新価格についてお伝えします。

マレーシアといえば、「コンドミニアムに安く住める、または泊まれる」ということが広く知られています。移住を考える人たちに人気のトピックであると感じています。

近年クアラルンプールのコンドミニアムの状況も大きく変わってきました。そのリアルな価格についてお伝えしたいと思います。オーナーとの交渉を経て、現在の状況や価格をお話しすることができると思います。

今回は特にKLCCというエリアを中心に、価格の状況やどのくらい上昇しているのかについてご紹介します。また、安く借りるコツについても動画の最後にお話しできればと思います。

KLCC(クアラルンプールシティーセンター)はクアラルンプールの中でも主要な観光地であり、ビジネスや文化の中心地です。

クアラルンプールエリアのコンドミニアムの価格状況

まずは価格の状況についてですが、KLCCエリアは地図でもわかる通り、東京で言うと港区に相当する商業・金融の中心地です。このエリアでの家賃について、100平米を基準に考えてみましょう。

100平米以下の家族(2人住まい)では、家賃は大体月5000リンギット、現在の1リンギットは約35円換算で、約17万5000円程度です。100平米を超える3LDKのような物件で、家族4人の場合は、8000リンギットから高いところで1万リンギット、つまり約35万円程度の価格帯になります。

契約更新時の家賃の上昇率についてもお話しします。私の友人のケースで、住んでいるコンドミニアムは築12年、100平米前後の広さで2人家族のところですが、実はここ2年は家賃の上昇がありませんでした。今3年目の更新で、結論として家賃は5%の上昇でオーナーと合意したようです。

しかし、オーナーは最初12%のアップを提案してきたようです。今回の契約更新での12%アップは年間で4%程度の上昇に相当します。ただし、古いコンドミニアムであることや、オーナーが比較的良心的な方であることも影響していると思われます。

友人が引っ越してきた時、オーナーがワインなどを持ってきてくれたそうです。彼はビジネスマンでもあり、強引に家賃を上げて「払えなければ出て行け」といった態度の人ではありません。ただ、周辺の相場(約5000リンギット)を見て、ここ数年家賃を上げていなかった友人に対して12%の値上げを要求してきたのが背景です。

私の友人もビジネスを行っているため、オーナーとの話し合いでは「家賃が12%も上がらずに、例えば5%程度のアップで交渉できれば長く住みたい」という意向を伝えたようです。利便性が高く、街の中心にあるため、また希望する角部屋に住んでいることもあり、オーナーもその点を理解してくれたようです。

交渉の中で、KLCCエリアでは新築のコンドミニアムやホテルが増えているため、同じ間取りで4500リンギットの物件も出てきています。私たちが住んでいる物件は築年数のこともあり若干安いですが、相場は4500から4700リンギット程度であることを知っていました。このような情報を元に交渉を進めたようです。

ただ、他のオーナーも家賃を上げている傾向が見られ、一般的な価格交渉をしながらも、全体的に値上げが浸透していると感じています。

実際、実際に引っ越すかどうかは別にして、新しい物件を探してみると、以前から住みたかった場所についてエージェントに問い合わせると、意外に安い部屋は空いていないことが多いです。高いもので6000リンギットや7000リンギットといった、100平米を切るような間取りでもその価格帯が見受けられます。

クアラルンプールで高層タワーのコンドミニアムである「スターレジデンス」では、80平米の部屋がコロナの影響もあり、当時2800リンギットでしたが、現在は5000リンギット近くになっています。この2年で家賃が倍近く上がっていることがわかります。

コンドミニアムの家賃上昇の原因

このような家賃上昇の要因として、まずインフレがあります。マレーシアのインフレ率は年間3%程度あり、コロナからの回復に伴い大きく上昇しています。

次にコロナの時期に比べ需要が戻ってきているため、借り手が増え、値上げが進んでいるのではないかと考えています。このように、KLCCエリアの賃貸価格はますます上昇しています。

アジアの状況を考えると、4人家族の場合、家賃が25万リンギット程度であれば、まだ安い方かもしれません。タイやベトナム、ホーチミンと比べてどうかは比較できませんが。

コンドミニアムを安く借りる方法

さて、最後に安く借りる方法についてお話しします。これには主に2つのポイントがあると思います。1つ目は、オーナーとのコミュニケーションを円滑にすることです。信頼できるエージェントと良好な関係を築いておくと、彼らが持っている他のコンドミニアムの部屋を紹介してもらえたり、狙っている物件を担当しているエージェントを紹介してもらったりできます。エージェントが借り手の好みを理解していると、交渉がしやすくなるでしょう。

もちろん、プロパティサイトで調べて問い合わせをするのも良いですが、時には安いと思った部屋がすでに埋まっていたり、高額な部屋を提案されることもあるので、信頼できる人を通じて情報を得ることが重要です。

2つ目のポイントは、郊外に住むことで家賃を抑えることができるという点です。この場合、価格の上限を事前に決めておくことが大切です。例えば、4000から4500リンギットを上限としてエージェントに伝えておくと、この範囲内での選択肢が残りやすくなります。

ただし、マレーシアのコンドミニアムは実際に住んでみないとわからないことが多く、住環境が良くても水回りが不満だったり、部屋は素晴らしいが周囲の治安が悪かったりすることもあります。完璧な物件に出会うのは難しいので、何を優先するかを明確にし、条件を決めておくと良いでしょう。家賃はもちろん重要な要素ですので、上限を設定しておくことで、より自分の希望に近い物件を見つけやすくなると思います。

最近、マレーシアには教育移住やビジネス目的で転入する方が増えている印象があります。特に、日本人だけでなく、中国や欧米からの人々も増えており、一時的に滞在する人が多くなっています。そのため、コンドミニアムの価格が今後どう変動するかは注視していく必要がありそうです。

今回は限られたエリアの話でしたが、皆さんの参考になれば幸いです。

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