こんにちは。この記事ではマレーシアで起業するメリットを5つご紹介します。ネットで検索すると「政治が安定していること」「インフラが整備されていること」「英語でビジネスしやすい」「日本との時差が1時間」等の項目が挙げられています。もう少し深堀してみようと思います。
生活費が安く抑えられる
では、マレーシアでの起業メリットを一つずつお話ししていきます。まず一つ目は、生活費の面です。特に住居に関するコストが比較的安く抑えられる点が挙げられます。クアラルンプールのコンドミニアムでも確認できますが、クアラルンプールの間取りや天井高など、物理的なスペースは日本や韓国よりも広く設計されています。
東京23区と同じエリアで住居を比較すると、東京では80平米や100平米の物件が20万円から40万円、場合によってはそれ以上になることがありますが、マレーシアでは同様のスペースを数万円~15万円程度で借りることができます。このように、居住費を抑えながら快適なスペースを体験できるのが大きなメリットです。
生活の質を高く維持しやすい
次に2つ目のメリットですが、生活の質が高く維持しやすいという点です。これには大きく2つの要素があります。一つは通勤時間の短縮です。クアラルンプールでは、家からオフィスまでの距離を調整することで、通勤時間を大幅に減らすことができます。例えば、東京では片道60分や70分かかる満員電車に乗ることもありますが、クアラルンプールでは40分が半分に抑えることも可能です。
さらに、起業やスタートアップをする際には、最初はホームオフィス(自宅)を利用することで通勤時間をゼロにすることもできます。また、近くのコワーキングスペースを利用すれば、徒歩や短い時間でアクセスできるため、生活の質が向上します。マレーシアでは快適なコワーキングスペースも多く充実しています。
もう一つの要素は、居住環境の充実です。多くのコンドミニアムにはプールやジムが標準で備わっています。暑い日を過ごした後に、夕方帰宅してプールでクールダウンしたり、ジムで汗を流したりすることができるのは大きな魅力です。
ビールを楽しみながら、日が高いうちからリフレッシュできる環境が身近にあることは、生活の質を向上させる要素の一つです。やはり、健康でいることは非常に重要です。良い仕事をして、しっかりリフレッシュすれば、良い睡眠や栄養のある食事にも繋がります。これらの要素が健康維持や体調管理、さらには向上に寄与するため、こうした環境が比較的整いやすいことは大きなメリットです。
もちろん、小さな一歩から初めて起業してホームオフィスで働くことも可能です。私自身も基本的にそうしていました。通勤時間がゼロというのは、特にコロナの時期において非常にストレスなく仕事ができるという点で、大きなメリットの一つだと思います。
多民族との共存
3つ目のメリットは、マレーシアには多様な民族が共存していることです。インド系、中華系、マレー系など、さまざまな文化が混ざり合っています。また、外資系企業が進出しているため、コロナの影響下でも多くの出張者が訪れています。中東系やアラブ系、さらにはヨーロッパ、オーストラリア、インドネシア、タイ、ベトナム、フィリピン、日本、韓国など、さまざまな国の人々と出会うことができます。
こうした多様性の中で、集まりやコワーキングスペースでの交流が活発です。気軽に話し合うことで、人脈が広がり、ビジネスの機会が生まれることも多いです。例えば、日本市場に進出しようと考えている人や、日本の文化を学びたい人と出会い、紹介が次の紹介を生むという連鎖が起こります。
街に出ると、さまざまな人種や服装、髪型が見られ、私たちは外国人としての特別感を感じつつも、皆が違っていて良いという空気感があります。人の目を気にしすぎる必要がなく、自然体で過ごせる環境は大きなメリットです。
ビジネスチャンスが豊富にあること
4つ目のメリットは、こうした多様性がもたらす仕事の機会、すなわちオポチュニティが豊富であることです。日本にいる場合と比較しても、マレーシアでは圧倒的に多くのビジネスチャンスが得られると言えるでしょう。
先ほど、日本市場に関連する方々がいるという例を挙げましたが、マレーシアにいる日本人同士のコミュニティに参加することで、お互いのバリューや強みを活かして新たなビジネスチャンスを見つけることも可能です。外国人との交流を通じて機会が増えるだけでなく、日本人同士のつながりからも新しいビジネスの機会が生まれます。
特にこちらではLinkedInがプロフェッショナルネットワークとして非常に効果的です。LinkedIn(リンクトイン)とはビジネス特化型のSNSでプロフェッショナル・ネットワークを構築できるプラットフォームです。
初めてのミーティングでは名刺交換の代わりに「LinkedInアカウントを持っていますか?」という会話がよく交わされます。そして、LinkedInからWhatsAppに移行し、そこで交流を深めていくことで、さらなる紹介やつながりが生まれます。このような機会の広がりは、特に事業を行ったりスタートアップを立ち上げたりする際に大きなメリットとなります。
地理的な優位性がある
最後に、地理的な優位性についてですが、クアラルンプールはASEANのハブとして、周辺国へのアクセスが非常に便利です。例えば、バリなどのリゾート地も約3時間の距離にあり、ビジネスイベントや商談の機会を利用して出張する際にも非常にリーズナブルなフライトが利用できます。LCCを利用すれば、数万円で往復できることも多く、機会を最大化することができます。
また、プライベートでも家族や友人と一緒に東マレーシアや近隣国を訪れる際も便利です。バリやオーストラリアなど、少し足を伸ばせば魅力的なリゾート地にも簡単に行けるのが魅力です。
以上のように、マレーシアには多くのメリットがありますが、もちろん他にも異なる視点があるかもしれません。ただ起業する際の注意点として、ビザの取得がますます難しくなっていることもお伝えしたいです。特に外国人として新たに働くためのビザが非常に取得しづらくなっています。この背景についても別の記事で検証してみようと思います。
今回はマレーシアでの起業メリットについてお話ししました。次回のテーマでお会いしましょう。
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