マレーシア移住を年金で叶えるポイントとは?受け取り方法も解説

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「定年退職したら海外移住してみたい」そう考える人たちの移住先候補の上位にらんくされるのがマレーシアです。この記事では「年金でマレーシア移住」する際のメリットや、年金をマレーシアで受け取る方法、長期滞在ビザと絡めて年金移住を成功させるポイントをまとめてみました。

マレーシア移住の魅力と年金生活のメリット

マレーシアが老後移住先として人気の理由

マレーシアは老後の移住先として毎年人気の高い国のひとつです。人気の理由は、気候が温暖で快適であることです。気温は大体どの月も25度から30度で安定しており、日本と違って厳しい寒さや酷暑に悩まされることはありません。

また、マレーシアは15年連続で「ロングステイ希望国・地域ランキング」No.1に選ばれています。コンドミニアム等の住宅が広くゆったりしている、食事もおいしく割安である事、英語で生活できること、多民族国家ならではの多様性に寛容なこと等が暮らしやすさを支えています。また自然災害が少なく、人々も親切でフレンドリーであることも暮らしやすい点です。

物価の安さと生活費削減の可能性

マレーシアの大きな魅力として物価の安さがあげられます。日本と比較すると家賃、水道光熱費、食費などあらゆる面でコストを抑えて生活することが可能です。主要都市であるクアラルンプールでも、日本の地方都市レベルかそれ以下の予算で快適に生活できます。

特に年金で移住生活を考えた場合、節約しながら質の高い暮らしを両立することが可能です。また、サービスの質もクオリティが高く、マレーシア移住の魅力に挙げられます。

マレーシアでの年金生活の実態

マレーシアでの年金生活を送ることは、日本人にとって理想的な老後の生活になり得うると考えられます。「年金を海外で受け取ることが可能」で「年金を非課税で受け取ることができる」ことが魅力と言えるでしょう。

また、物価が日本と比べて低いため、年金の支給額の範囲内で生活を送れるケースが多いです。例えば、毎月の支出が10万円から15万円程度に抑えることも可能なので、日常生活の負担を減らしながら生活することができます。さらに、都市の設備が近代的であることと、リゾート地も点在していることも、マレーシアでの年金生活の魅力となっています。

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マレーシア移住での税金優遇とその魅力

マレーシア移住に移住した場合、税金面でのメリットも見逃せません。マレーシアでは、日本の公的年金が非課税となっています。これにより、移住者は年金収入を減らすことなく生活費として活用できるため大変魅力的です。

この税制上の優遇措置は、日本とマレーシアの租税条約によるもので、経済的な負担を減らすことが可能となります。また、マレーシアの所得税率は比較的低く抑えられており、節税効果が期待できる場合もあります。このような税金面での恩恵は大きな魅力の一つと言えるでしょう。

マレーシアでの年金受け取り方法

年金の海外受け取り手続き概要

年金を現地で受け取ることを前提に、マレーシア移住を試算する場合、事前の手続きが必要となります。そのためには「年金の海外受給手続き」という特定の申請を行う必要があります。

具体的には、日本年金機構に「外国居住年金受給権者住所。受取金融登録(変更)届」または「年金受給権者受取機関変更届」を提出し、海外の住所を登録します。また、受取方法として日本の銀行口座を維持したまま利用するか、現地の銀行への送金を選択することができます。

海外送金の流れと注意点

年金を海外で受け取る場合、日本年金機構から直接マレーシアの銀行口座に送金することが可能です。送金手続きには、受け取り先の銀行情報(SWIFTコードや口座番号など)の登録が必要です。

ただし、為替レートの変動や送金手数料が発生する点には注意が必要です。マレーシアへの送金はアメリカドル(US$)が使用されます。また受取の際には為替の影響受けるので注意が必要です。

非課税の年金受け取りのメリット

マレーシア移住で注目すべきメリットは、日本の年金が非課税で受け取れることにあります。これは日本とマレーシアの間で締結されている租税条約にもとづいています。日本の公的年金は居住国でのみ課税対象となります。

そのためマレーシア居住した場合、現地の法律に基づき日本からの年金が非課税となります。この仕組みを活用することで、年金収入をそっくりそのまま利用しながら、安心して老後生活を送ることが可能です。実際日本では課税されず、マレーシアの税法でも年金は原則非課税であるため、双方の国から課税されずマレーシアでの年金受取りはプラス材料と言えるでしょう。

日本年金機構で事前にやるべき手続き

マレーシア移住前に、日本年金機構で行う手続きがいくつかあります。まず、海外転出届を提出し、住民票を日本から移動させるべく「国外転出届」の提出が必要です。その後、「外国居住年金受給権者住所。受取金融登録(変更)届」または「年金受給権者受取機関変更届」を提出します。

また、受け取り方法や海外送金の選択についての詳細を確認し、必要な書類を揃えることが重要です。これらの手続きを移住前の準備段階で進めておくことで、マレーシアでの年金受給をスムーズに行うことができます。

長期滞在ビザと年金移住を成功させる方法

MM2H(マレーシア・マイ・セカンドホーム)ビザの概要

MM2H(マレーシア・マイ・セカンドホーム)プログラムは、マレーシア政府による長期滞在ビザ制度です。35歳以上であれば申請可能で、老後の移住にも適したプログラムとして多くの外国人に利用されています。このビザを取得すると、5年間~20年間カテゴリー別での長期滞在が可能となり、さらに条件を満たせば更新が可能です。また、年間最低90日間の滞在義務がありますが、柔軟な移住スタイルを実現できる点が魅力です。

マレーシア移住を目指す年金受給者にとって、MM2Hプログラムは取得を検討すべき選択肢で取得されている方も多いです。このプログラムでは、マレーシアの快適な気候や低生活費環境を活かしながら日本の年金で生活できる仕組みを整えることができます。

ビザ申請に必要な書類と手続きの流れ

MM2Hビザ申請にはいくつかの必要書類と手続きがあります。まず、パスポートのコピーや写真、健康診断書、無犯罪証明書、月収証明、資産証明などが求められます。また、マレーシア国内の銀行口座開設が必須となり、これに伴い一定額の定期預金を預ける必要があります。年齢に応じて求められる定期預金額が異なりますので、注意が必要です。

手続きの流れは、必要書類を収集した後にマレーシア政府の指定窓口または認定代理店に申請を行います。書類審査が通り承認されると、申請条件に基づいて滞在ビザが発行されます。申請に疑問点等がある場合は、エージェントの活用を検討しましょう。

ビザ取得のポイント:金融資産と収入要件

MM2Hビザの取得する場合、金融資産と安定した収入の証明が「承認されるかどうか?」のポイントとなります。例えば、50歳未満の申請者は約30万リンギット以上(約900万円以上)の金融資産を証明し、50歳以上では約50万リンギット(約1500万円以上)と異なる要件が設定されています。また、月々の収入が10,000リンギット(約30万円以上)であることも条件の一つです。

マレーシア移住を「年金で賄う」ことを検討する場合、日本の公的年金受給額がビザ取得の収入要件を満たしているのか準備確認しておくことが重要です。また、定期預金に関しては、マレーシア国内に預け入れる形となります。(尚、定期預金は原則ビザを解約するまで原則引き出せません。)

ビザ更新と長期移住計画のコツ

MM2Hビザは5年,15年等の有効期限を持っていますが、更新手続きを行うことでさらに滞在期間を延長することが可能です。更新の時にも再度一定額の金融資産や安定した収入が求められます。したがって定期預金と収支計画を中期的かつ継続的に管理することがポイントとなります。

また、長期的にマレーシアでの生活を検討する際には、住宅や医療保険の検討、語学対応準備が必要です。特に住まいについては、購入か賃貸かをしっかり検討して、予算と地域の利便性を比較よくリサーチしましょう。更新準備を早めに行うことで、年金移住を気持ちにゆとりをもって継続することが可能となります。

まとめ

今回の記事では、会社のリタイア後にマレーシア移住を検討している方向けに「移住を年金でまかなうための対応策として「移住の魅力と年金生活のメリット」「マレーシアでの年金の受け取り方法」「長期滞在ビザと年金移住を成功させる方法」に関してまとめてみました。

近年の物価の高騰により、マレーシアは以前ほど「身近で人気のある移住先」とは言えなくなった面も出てきました。とはいえまだまだ移住先としての魅力のある国です。今回の記事がお役にたてば幸いです。

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