マレーシア移住のMM2Hビザ【パート1】取得条件や政府の対応は?

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今回の記事では、mm2Hに関する徹底解説情報をお届けします。(2023年7月30日時点)mm2hビザはマレーシアと国交のある国の35歳以上の外国人に対して、マレーシアに長期滞在を希望する人向けに5年間滞在可能(更新も可能)とする長期滞在ビザとなります。

このマレーシアの「mm2h(マイセカンドホーム)」ビザについて、申請基準に関する変更が見込まれる2つの大きな動きが先月の6月にありました。この記事ではその動向について詳しくお伝えして、海外移住や長期滞在の選択肢としてマレーシアのビザを考える手助けができればと思います。

まず、4つのポイントに分けてお伝えします。1つ目は、mm2Hがどのようなビザであるかの振り返りです。ご存知の方も多いかと思いますが、まずは基本を確認しましょう。次に、申請条件の大幅な変更についてです。同ビザが人気を博した2021年からの変化を振り返り、現在の条件についても触れます。

さらに、承認者の事例についてお話しし最後に政府の動きと今後の展望についても考察します。

mm2hビザの取得条件

mm2hビザは2002年から運用が開始され、海外の方々にマレーシアでの年金生活を促すための長期滞在ビザです。mm2Hに通過すると、最長10年間マレーシアに滞在できる特典があります。

しかし、申請基準の変更は大きなニュースとなりました。特に注目すべきは月収の証明要件です。以前は月収4万リンギット(約120万円)が必要でしたが、現在はこれを証明しなければならなくなりました。また、定期預金の要件も変更され、以前は50万リンギット(約1500万円)でよかったものが、現在は100万リンギット(約3000万円)に引き上げられました。

これらの変更は、年金生活を考える方にとっては大きなハードルとなっています。もちろん、働いている方も申請可能ですが、月収120万円を証明することは簡単ではありません。リモートワークをしながら稼ぐ場合も、かなりの難易度が求められます。

高いと感じる方も多いかもしれませんね。資産運用や収入を複数持たない方々にとっては、特にそう思われるでしょう。定期預金についても、3000万円という金額は大きいですよね。マレーシア人の考え方に関しては、多くのメディアでも取り上げられていますが、長期間にわたって3000万円を現金で預けるのはリスクが高いと思います。

したがってかなりの金融資産を持ち、海外移住を選択肢にできる方でないと、現在の基準ではmm2Hの申請は難しいかもしれません。日本の平均的年金生活者が取得するにはハードルの高いビザのように思えます。

mm2hが承認された人々とは?

承認者の話に移りますが、これは政府の動向と関連しており、新しい基準で運用が始まってから375人の方が承認されています。主に中国本土からの申請者が多いと考えられますが、内訳はまだ発表されていません。また、800人の方が事前申請を承認されており、順次本省に進められるとのことです。このように、新しい基準に適合する方々が一定数承認されているのは、やはり注目すべき点です。

重要な点を一つ忘れていましたが、新しいmm2Hのビザは、従来の10年から変更され、承認後は5年間の有効期限となっています。この点も皆さんにしっかりと理解していただきたいと思います。

注意すべき政府の動向

次に、政府の動きとして大きなアップデートが2つあります。1つ目は、承認された方々が1ミリオンリンギットのデポジットを入れることで、約100人の申請者がいると想定され、合計で10億リンギットほどの現金がマレーシアに流入する見込みです。すでに375人が承認されているため、その一部は実際にキャッシュが移動している状況です。

そして、約310億円が富裕層からの資金としてマレーシアに入ることが期待されています。このことは、マレーシア政府が新しい基準を導入した成果として評価されていると思われます。

もう一つの注意点として、今後申請者を3つのカテゴリに分ける方針が発表されたことです。具体的な実施時期はまだ未定ですが、一定のキャッシュフローを持つことで、新基準でもmm2Hが運用できる可能性が見えてきたということです。

mm2h今後の見通し

希望的な観測も含めて、現在の基準が徐々に緩和されるのではないかと感じています。ただし、その緩和は過去の基準に一気に戻るのではなく、資産や月収の基準を柔軟に分ける形になるのではないかと思いました。政府のアップデートを見ながら、外国人からまとまったキャッシュを受け入れるために、裾野を広げる戦略があるのではないかと考えています。

mm2Hの動向の今後に注視する必要がありますが、近隣諸国とも比較して検討する必要があるでしょう。例えば、タイのエリートビザなどと比べると、mm2Hの基準は金額的に高い水準が求められています。マレーシアには多くのメリットがありますが、コストを抑えつつ長期滞在を希望する方には、ASEAN内のさまざまな選択肢も考慮する価値があります。

もしマレーシアのmm2Hが魅力的だと思うのであれば、それを選択肢の一つとして検討していただければと思います。また、申請者のカテゴリーが分かれることが近い将来明確になれば、ぜひ継続的に情報をチェックしてください。他の近隣国のビザ制度も含め、ノマドビザのような新たな選択肢も増えてきていますので、自分の目的に合ったものを見つけていただければと思います。

年末に向けて規制の動きがあるかもしれないという情報もあるため、今日はその点についてお伝えしました。幅広く選択肢を見ていただき、マレーシアに興味がある方はmm2Hについてもぜひ検討を続けてください。

mm2hに関して「mm2hビザの条件がどのように変更になるのか?」「定期預金は維持する必要があるのか?」「永住権は取得できるのか?」「マレーシア国内での就労はあ出来ないのか?」という点も気になります。今回はマレーシアのmm2hビザの「取得条件」「承認された人々に関する情報」「政府の動向」「今後の見通し」についてまとめてみました。

 

 

 

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