親の介護でストレスを感じた時は?ストレス概要と3つの解消方法

ストレス管理

親の介護をしていると、とうしても精神的にも肉体的にもプレッシャーやストレスを感じます。またそのストレスに上手く対応しないと、介護を続けることが困難になってきます。そこでこの記事では、親の介護でストレスを感じた時の解消方法を紹介します。

 

介護のストレスとは?その要因を知ることが第一歩

身体的・精神的な負担

親の介護は、身体的・精神的な負担が非常に大きいとされています。例えば、認知症の進行によって会話や意思疎通が難しくなったり、排泄ケアなどの直接的な介助が必要になるケースでは、介助者の疲労がたまりやすいと予想されます。

私の母は現在89歳ですが幸いなことに認知症の症状は少ないレベルです。なので意思疎通は比較的スムーズにできます。排泄は現在老人ホームに入所しているのでスタッフの方がトイレまでの付添いやトイレでのお世話をしてくれています。

介護に伴って生じるイライラは、体力的な負荷や精神的負担を増大させる要因となります。このような状況が長く続くと、睡眠不足や食欲不振などの身体や精神面の不調につながると思われます。

経済的なストレスとの向き合い

親の介護には経済的な負担が伴います。特に、在宅介護では介護用品の購入やリフォーム費用、施設介護の場合は利用料などがかかり、これらが家計を圧迫することがあります。私の場合はバリアフリーや手すりの設置等で改築を行いました。

日々の介護サービスを受ける費用(訪問医、訪問介護等)や老人ホームの月々の費用がかかりま。幸い母の症状は私が休職することは無かったため、私の収入減には至りませんでした。これら経済的な負担がかかると介護者の不安感やストレスの一因となり得るでしょう。

社会的孤立や不公平感について

介護者は、日々介護に追われる中で、友人や家族以外の人間関係が希薄になって、社会的な孤立を感じることがあります。また、親の介護を一人で抱え込んでいる場合、自分だけが負担を背負わされているという不公平感を覚えることも多いです。

私自身も家族や兄弟、親戚に相談しながら介護を続けてきました。しかし日々母に接しているのは私で、介護に関する意思決定に十分な時間がない場合、一人で決めることも多かったです。

意思決定のためのリサーチにも時間がかかりました。このような状況では、介護に対するストレスに加え精神的な負担が増大しやすくなりました。

ストレスが溜まる主なケース

親の介護でストレスが溜まりやすいケースには、いくつかの典型的な状況があります。たとえば、認知症の症状が進んで何度も同じ質問をされたり、会話が成立しにくくなる時は、対応に疲れることがあります。(対応疲れの時は自分で笑うようにしていました。)

他にも、仕事と介護の両立が難しくなると、介護優先で進める必要があります。そのため自分の時間が取れなくなり、心身ともにストレスを抱えてしまいがちでした。

簡単にできる!日常で実践できるストレス解消方法

趣味や友人との時間を大切にする

介護に追われると、つい自分の時間を犠牲にしてしまいがちです。しかし、ストレスをため込まないためには、趣味や楽しみを取り戻すことが必要です。例えば、映画や音楽鑑賞や読書、料理などに時間を割くことで、心の負担が軽減されます。私もそうしていました。

また、友人との交流も効果的です。親しい友人とゆっくり話をしたり、自分の介護の話を聞いてもらうことで、孤立感を防ぐことができました。

適度な運動を取り入れる

適度な運動は身体の健康を保つだけでなく、精神的なストレスも軽減してくれるように思います。私はウォーキングや筋肉トレーニングでのジム通いを行っています。いずれの運動も気分転換にもなり、日常の閉塞感を解消してくれます。

特に散歩すると介護のみならず思わぬヒントが生まれたこともあるのでおすすめです。また、運動することで気持ちが前向きになり「また頑張ろう」との活力が湧いてくる気もします。

専門家や信頼できる人と話す

親の介護では「ストレスを自分だけで抱え込まない」ことが重要です。悩みを人に打ち明けることで、気持ちの整理がつく場合があります。私はケアマネージャーやカウンセラー、訪問医、介護サービスを行う人々に相談して、専門的な助言や必要な支援を受けていました。

また、家族や親せき、信頼できる友人に話をきいてもらうだけでも心の負担が軽くなることがあります。自分と同年代の友人に話すと、介護を経験をしているケースもあり共感が得られたり課題解決のヒントが生まれることもありました。

公的サービスや支援を活用するお得な方法

親の介護においてストレスを軽減する方法として、公的サービスや地域の支援を活用することが考えられます。これらのサービスを利用することで、介護者自身の負担を軽減し、精神的な余裕が生まれると思います。特に介護保険サービスを活用することは、経済的負担を軽減して精神的な余裕につながります。

また、地域で利用できる支援サービスをリサーチして、出来ることから取り入れることで、介護ストレス緩和に役立つでしょう。

介護保険サービスや地域の支援の利用

介護保険サービスは、親の介護を行う時に心強いサポートとなります。訪問介護や訪問看護を利用すれば、専門的なケアを受けることができ、介護者の負担を軽減ですることが可能です。

また、地域包括支援センターに相談すれば、地元で受けられる介護支援の情報を得ることができるため、精神的にも一息つけます。親の介護でストレスを感じる時は、早めにこれらの窓口に相談してみることをおすすめします。

ショートステイやデイサービス

ショートステイやデイサービスとは、社会福祉法人や市町村が親を一時的にケア付きで専門施設に預かってくれるサービスです。ショートステイでは、専門スタッフがケアを担当してくれるため、介護者が数日間リフレッシュするための時間を作ることが可能です。

また、デイサービスは日帰りのサービスで、要介護者に日中の活動や食事を提供するだけでなく、交流の場も提供されるので親の生活にも楽しみやメリハリが生まれるようです。私の母もデイサービスを利用して、サービスを受ける他の方(要介護者)との体操や、昼食、趣味の時間(脳トレやクイズ、お習字、カラオケなど)を楽しんでいました。また歯磨き指導などで、嚥下機能のサポートもしていただきました。

ケアマネージャーへの相談

ケアマネージャーは、介護者が抱える課題を一緒に解決してくれる頼れる存在です。介護プランの作成や適切なサービスの提案、経済的な助言を行ってくれるので、頼りになることが多いです。親の介護でわからないことや相談したいことがある時は、

まずはケアマネージャーに相談することをおすすめします。彼らはプロとして的確なアドバイスをしてくれるので、介護者にとって心の支えになってくれます。私も自宅での訪問リハビリサービスや、外での入浴サービス、デイサービスを受ける時のメニューの相談等でとてもお世話になりました。細かい質問にも丁寧に対応してくれたのでとても助かりました。

介護者の会やサポートグループの活用

介護の経験を地域で共有することができる「介護者の会」に参加するのも有効かと思います。同じ境遇の人たちと悩みや課題を話し合うことで、「自分だけではない」という気持ちが湧いてきたり、孤立感の軽減に役立つかもしれません。

また、経験豊富な介護経験者から有益なアドバイスを受けられる場合もあるようです。介護者同士でつながっていると精神的な支えとなり、介護生活を前向きになれる効果も期待できるでしょう。

長期的な視点で考えるストレス対策

介護計画の見直しや分担

親の介護が長期化すると、当初の計画だけでは対応しきれず、精神的かつ資金的な負担が増加する可能性があります。なので介護計画を定期的に見直し、現状にあったスケジュールや役割分担を再確認することが重要です。

役割分担の見直しでは、負担が一部の人に集中しないよう家族等関係者で調整することが肝要です。仕事と介護を両立する場合には、無理をせず、「介護休業」や「介護休暇」などの制度を活用することも効果的です。

負担軽減のための施設利用の検討

親の介護のストレスを軽減するためには、施設の利用も視野に入れてみましょう。デイサービスやショートステイなどを一時的に活用することで、介護者自身の負担を減らし、介護者のリフレッシュの時間を確保することができます。

また、長期的には介護施設への入居となれば、介護者のストレスを軽減できる場合もあります。施設選びは入院した病院、ケアマネージャー、地域包括支援センター等に相談するのがおすすめです。

介護費用を捻出し定期的に見直す。

介護中に病気の再発等で入院したり、老人ホームに入所する事態となれば介護費用は大きくなり、介護者にとって精神的負担に加え、経済的な負担も増加します。特に老人ホーム等に入居となれば入所時と、毎月の負担額はいくらで?どのように賄うのか?(賄えるのか?)検討しなければいけません。その費用は入居者の年金や貯金がベースとなります。

資金が不足しそうな局面では施設の相談員やケアマネージャーに事情を伝えて相談する必要があります。その際には公的支援制度の利用(生活福祉資金貸付制度や年金生活者支援給付金など)が選択肢をなります。

いずれにせよ定期的に介護費用を見直して「予定資金で老人ホームを含めた費用を賄えるか?」を見直すことが重要です。こうすることで資金的なストレス軽減に繋がります。

自身の健康管理を怠らない

親の介護に取り組むうえで、自分の健康管理は最優先事項です。睡眠不足や食欲不振が続くと、体力が落ち、さらにストレスを感じやすくなってしまいます。

また、慢性的な疲労は、介護離職や介護うつを引き起こすリスク要因にもなります。バランスの良い食事や十分な休息を心がけ、適度な運動やリラクゼーションを取り入れながら、心身をリフレッシュすることは大切です。自分が健康でいることが、長期的に親の介護を継続するための力となることを意識しましょう。

まとめ

介護ストレス対応のポイントは「日常的なストレス解消方法(運動や相談)」を行い、「介護保険サービスの利用や地域支援」を利用し、「資金計画を含めた介護計画や、介護者の負担の見直し」を定期的に行うことです。

また介護負担を一人でしょい込まず、適時行政機関等に相談しながら介護を行うことがストレスの軽減に繋がると考えます。

タイトルとURLをコピーしました